マッサージを仕事にするには

最近では街のあちらこちらに、当たり前のようにマッサージ店が並んでいます。
足つぼマッサージ・アロママッサージ・ヘッドスパ・スポーツマッサージなどなど、ひとくちにマッサージ店といっても様々ですね。
短時間や料金手頃なプランが用意された通いやすい店も多いですし、お仕事終わりの疲れた時に体をほぐしてもらったり、休日など時間がとれる時にたまった疲労を回復してもらったりなど、時折もしくは定期的に通っているという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

では店でマッサージを担当してくださるスタッフの方々のように、マッサージを仕事にするためには、どんな勉強や経験を積めばいいのかご存知ですか?

そもそもマッサージとは、手の指・手のひら・ひじなどを使って体の表面をさすったりもんだり押したり叩いたりすることで、皮膚や筋肉に刺激を与えたり血液などの流れをよくしたり代謝をあげたりして身体の機能を回復し治療することをいいます。

自宅で家族や友人などに個人的にマッサージをするというだけならば、特に資格などはいりません。
また一部のエステやリフレクソロジーで働くスタッフなどの、いわゆる“セラピスト”と呼ばれるジャンルの職業も、業務形態によっては特に資格が必要ない場合も存在しています。
ですが基本的に日本において仕事としてマッサージを行うためには、国で決められた資格が必要なのです。
マッサージに関する国家資格はいくつか存在しています。
そして中でも、一般的にイメージされるようなマッサージに一番近い形態の仕事をするために必要な資格は、「あん摩マッサージ指圧師」という国家資格だといえるでしょう。

ここからは、あん摩マッサージ指圧師の資格を取るにはどうしたらよいのかということについて、簡単にお話していきましょう。

国家資格「あん摩マッサージ指圧師」とは? 

「あん摩マッサージ指圧師」はその名の通り、あん摩(按摩/あんま)・マッサージ・指圧といった療法を仕事として行うために必要だと法律で定められた国家資格、もしくはその資格を持つ人のことをさしています。
マッサージ店だけでなく、病院や治療院やスポーツクラブやホテルといった宿泊施設など幅広い施設にて、マッサージを担当しているあん摩マッサージ指圧師の方がいらっしゃるようです。
また開業権をもつ資格ということで、 あん摩マッサージ指圧師の方自身がマッサージ店や治療院などをみずから開業することも可能となっています。

なお、「あん摩マッサージ指圧師」に近い性質をもつ国家資格としては、「はり師」「きゅう師」、「柔道整復師」という3つの資格があげられるでしょう。
「あん摩マッサージ指圧師」と「はり師」と「きゅう師」は「あん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律(昭和22年法律第217号)第2条第1項」の規定により、「柔道整復師」は「柔道整復師法(昭和45年法律第19号)第10条」の規定により、それぞれ施工されている国家試験となっています。

「はり師」と「きゅう師」は、ツボ(経穴/けいけつ)と呼ばれる人体の部位を、それぞれ鍼(はり)で刺したり、もぐさをのせて燃焼させたり(灸/きゅう)する治療法です。
それぞれ別の療法ではありますが近い部分も少なくないこともあり、「はり師」と「きゅう師」の資格勉強をセットで行えるというスクールが普通となっているようです。

「はり師」と「きゅう師」の2つの国家資格をもっている方のことを、「鍼灸師(しんきゅうし)」と呼ぶ場合もあります。
そして「はり師」と「きゅう師」に加え、「あん摩マッサージ指圧師」を合わせて3つの国家資格をもっている方のことを「鍼灸マッサージ師」もしくは「三療師」と呼ぶ場合もあります。
ただし鍼灸師・鍼灸マッサージ師・三療師はあくまで一般的な呼び名であり、法律上ではこういった呼び名は確認できないようですので、注意するようにしましょう。